第四十六夜

 お知らせ

 既に半年以上前から更新が滞りがちであったわけですが、ここで当ウェブログをひとまづ打ち切りということにして、別のウェブログに切り替えることにします。こちらはピンク・レディーに限らず色々なことを細々と書き綴ってゆく、まあ世間で言うところのブログに近づいたものになる。
 テーマを絞った方が面白いとは思うし、「月曜モナリザ倶楽部」というイカシタ題にも未練はあるのだが、いかんせんPLだけに拠って暮らしているのではない以上は色々なことを書きたいと思うし、またPLについてひたすら書くということに気持ちの上で限界を感じたということもある(ネタは沢山あるのだが)。ウェブサイトに至っては何をか言わんやの状態で、リンクを貼って下さった方々にはここで深くお詫びをしたい。全然続かなくてすみませんでした。
 新しいウェブログでも勿論ピンク・レディーは扱ってゆきます。少々アプローチを変えて、資料提示をメインにしていこうかと思っておりますが。こちらも宜しくお願い致します。
 今まで読んで下さった方に改めてお礼申し上げます。有難うございました。


 新しいウェブログ『こんなんだったっけ日記
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# by jusan13ri-glasses | 2010-08-30 20:19

第四十五夜

1.
 先日はミーちゃんケイちゃんそれぞれのライブがあって、ケイちゃんの方は面白いアレンジでのPL曲が聴けたそうで羨ましい。新曲は無かったのかしらん? というのも、公式サイトのギャラリー・コーナーを見るに、ミーちゃんのライヴ「PHASE3」では、新曲の披露があったようだからである。しかも何曲もあったみたいで、アルバムが期待されるところである。
 あとセットリストに「Evergreen」とあるのは、サマーファイア'77で披露された名曲のアレでありましょうか。それから、78年の武道館でケイちゃんが歌った「Moon River」も歌ったとのこと。いや、楽しいことになっていますね。

2.
 昨日、百円ショップで文房具やらを買おうとすると、レジに置かれた商品に「ピンク・レディー」と書いてるので「んっ!?」と見ると、『ヒットナンバーコレクション(Vol. 2)』と題された、CD付のガムなのであった。勿論実質はガム付のCDである。懐かしの8cmCDですね。確かにファンサイトやオークションで写真を目にしたことがある。
 こんな代物が今更売り出されているのか!?と驚きつつ何の考えも無く一つ買ってしまったが(当然100円(税抜))、店を出て箱の浦を見ると「モンスター・パニック」云々と書いてあるので、2004年か。ガムは食べない方が良さそうである(余談ながら、「モンスター・パニック」って映画の題なのですね)。

 「カルメン'77」「サウスポー」「モンスター」「カメレオン・アーミー」「ジパング」「ピンク・タイフーン」「波乗りパイレーツ」「愛・GIRI GIRI」「ラスト・プリテンダー」「OH!」の10曲のうち、どれかが一つ入っているとのこと。なんだか判るような判らないようなチョイスである。「愛・GIRI GIRI」や「ラスト・プリテンダー」を「ヒットナンバー」に含めちゃうのが凄い。群を抜いて売れなかった局じゃないのか。
 Vol.1にも同様に10曲があったのならば、結果として22曲中の2曲だけが弾かれてしまったということになる。どれとどれでしょうね。私なら「愛・GIRI GIRI」と「ラスト・プリテンダー」を外すんだけど。
 実際に外された2曲のうち、1曲は「世界英雄史」だろうという気が、かなりする。もう1曲は、「DO YOUR BEST」かなあ・・・「マンデー・モナリザ・クラブ」の可能性も低くないと思う(この曲が入っていない「ベスト盤」は結構見かけるから)。
 因みに私のは「ピンク・タイフーン」だった。78年までの曲が良かったなあ。でも小さいジャケット写真は、裏には歌詞もちゃんと載っていて、なかなか可愛いらしい。

 しかし、一体どこから仕入れてきたのか知らないけど、六年も前の食品を売っても良いものだろうか。お陰で思いがけず一つ手に入ったわけだけど。欲しい!!という方がもしいらっしゃったら、本郷通りの百円ショップに(急いで)行ってみると良いと思います。私ももう一つくらい買おうかしらん。

3.
 図書館で借出しの手続きをしてもらっていて、何気なく横を見ると、三十代くらいの男の人がCDを借りていて、それがピーナッツのおそらくベスト盤であった(スヌーピーではない)。それでフーンと思っていたのだが、その後近所のパチンコ屋のノボリに、ピーナッツのパチンコが出た旨が書いてあった。件の男性がパチンコの影響でピーナッツを聴こうと思ったのかどうかまでは定かでないが。
 「懐かしいけど、新しい」というのが、そのパチンコ機のキャッチフレーズだったと記憶している。なるほどね。ピンク・レディーにもそのまま使えるフレーズであるが、ピーナッツとピンク・レディーだと同じ「懐かしい」でもまた質が違う気がする。簡単に言うと、ピーナッツはモノクロだがピンク・レディーは総天然色である(どっちが良いという話ではなく)。
 ところでピーナッツのベスト盤には「モスラの歌」は入っているのだろうか?
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# by jusan13ri-glasses | 2010-06-07 21:37

第四十四夜

 桃色の衣装を身に纏ったミーとケイの二人が、宇宙空間に投げ出されたように写っている。銀河を隔てて遠くに地球が浮かんでいる。二人の傍らには白抜きで”LOVE SAVES THE EARTH”の文字。

 長年のピンク・レディー・ファンには御馴染みのイラストであろうが、今日これをジャケットにかたどったCDを見かけて驚いた。お茶の水のディスク・ユニオンでサンハウス(祝再結成)のアルバムなんかを物色していた時であった。
 『愛は地球を救う』のサウンドトラックがLPとして出ていたそうで、その紙ジャケットCD化ということだそうである。帯を見ると今年の一月に発売とある。全然知らなかった。「2001年愛の詩」はA面の最後に収められている。ピンク・レディーの曲はそれだけで、他は大野雄二のインスト(多分)。その場では買わなかったのであるが、手元に欲しいジャケットではあるし、大野氏の曲も高質のようなので、欲しいなあとは思っている。「2001年~」が別バージョンだったりしたら迷わず買うのだろうけど。
 ところで、このジャケットの裏面には、各曲の英語でのタイトルが示されているのだが、それを見ると「2001年愛の詩」は「Radio Universe Calling」なのである。解釈が難しい。
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# by jusan13ri-glasses | 2010-05-03 18:37

第四十三夜

 先月の末に京都から東京へ引っ越して、今は文京区住いであります。ライヴに行く環境はかなり良くなったわけであるが、その一方で、親元から離れてしまった御蔭で自分で生活基盤を立てなくてはならなくなり、時間的にはいざ知らず、経済的ライヴどころではない。それにしてもCDはみんな実家に置いてきてしまったせいで、ピンクレディーをはじめ、聴きたいものが聴けないのがどうもつらい。

 実際のところバタバタしていてミーちゃんケイちゃんどころではなかったのであるが、先日久しぶりにインターネットで動向を窺ってみると、先月のBlues Alley Japanでのミーちゃんのライヴはいかにも私好みのモノだったようで、セットリストを見るにキャロル・キングの「Will You Love Me Tomorrow」「You’ve Got a Friend」、バーバラ・ストライサンドの永遠の名曲「追憶」、カーペンターズの名曲集、バート・バカラックの「雨に濡れても」、挙げ句はショッキング・ブルー(というよりはバナナラマか)の「Venus」、ディープ・パープルの「Smoke on the Water」まで歌ったというのだから観に行けた人が羨ましい。今月はどんなものになるのだろうか。ワイルド・チェリーやアース・ウィンド・アンド・ファイアーなんかを歌うのだろう。ドナ・サマーは確実に聴けるに違いない。楽しみである。私は行けないけれども。
 
 まだまだ環境が整っていないのでここの更新もそうスムーズには行かなさそうであるが、書けることがあれば随時書いていきます。随時と言っても月曜の晩だけであるが。
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# by jusan13ri-glasses | 2010-04-19 21:50

第四十二夜

1.
 図書館内をぶらぶらしていると、『阿久悠 神話解体 歌謡曲の日本語』という本が目についたのですかさず手に取った(見崎鉄著、彩流社)。奥付を見ると2009年の3月刊行であり、既に一年になるが、今までついぞ知らなかった。
  「歌謡曲の日本語」という副題からも察せられるように、阿久悠の歌詞に見えるフレーズを丹念に分析していて、なかなか興味深い。述べられている主張に常に賛成できるわけではないが(納得できない部分も少なくない)、例えば「ウルトラマンタロウ」の詞を論じたところで書かれた「歌詞の内容と発せられた言葉が歌に寄与する効果は別物である」(p.225)ということは、我々はよく認識すべきだと思う。
 ピンク・レディーについては「ペッパー警部」と「UFO」が扱われているが、私は前者についての説の方が納得できる部分が多かった。「どうして娘は邪魔をする男の名(ペッパー)を知り、しかもそれを役職(警部)付で呼んだりしたのか」なんて、今まで考えもしなかったけれども非常に面白い着眼点である。それから、ペッパー、カルメン、シンドバッドといった綽名の固有名が特徴的であるということも、言われてみるとなるほどなあと思う。
 それに対して「UFO」についての主張の方は私の考えに合わないし、また私の考えを覆すほどの説得力を持ったものでもないと感じる。具体的に言うと、この歌の基本設定に対する認識が彼我で正反対なのである。

「UFO」の歌詞を素直に読むと、これは宇宙人との恋愛かと思えてしまう。<あなた>が宇宙人だと思わせるようになっている。もちろん、それは錯覚である。「UFO」というタイトルがミスリーディングさせているのである。(p.178)

 えええ、宇宙人でもないのに「手を合わせて見つめるだけで愛し合え」たりするわけが無いじゃないか、と焦ってまくしたてそうになるが、これについてはすぐに「宇宙人のテレパシーと思わせるように書かれているが、冷静に考えれば仲のよい恋人どうしなら通じ合えるたぐいのものだ」と述べられる。もっと超常性の高い「オレンジ色の光」についても当然、無視することなく説明されている。
 「もちろん、それは錯覚である」とあるが、この「もちろん」が気にかかる。子供はいざ知らず、ある程度大人になればこの歌が人間同士の恋愛を描いたものであることは明白なのであろうか。
 だとすれば私は極めて考えの浅い人間ということになってしまうのだが(それは確かにそうかも知れない)、しかし私は、誰が何と言おうと「UFO」は人間の女と宇宙人の男との恋愛(あるいは駆引き)の歌であると思う。というか、そうあるべきだと思うのだ、少なくとも私は。と言うのも、そうじゃなかったら、最後の「それでもいいわ/近頃少し/地球の男に飽きたところよ」という必殺のフレーズが、空振りしてしまうからである。
 地球の男に対して「地球の男に飽きたところよ」と突きつけるのではアホみたいではないか! ここはやはり、異星人という圧倒的「異形」に対して、この余裕ある一言を突きつけるという点に、この歌の凄まじいカタルシス(ほんまに意味わかっとるんかいな)があるのだ、と私は信じる。
 この男は実際には人間なのだ、であればこれはそのまま「アリ」の世界(在り得る世界)の話である。ピンク・レディーを使って阿久悠が試みたことは、「ナシ」の世界(在り得ない世界)を、歌の力で以て「アリ」にしてしまうことであって、「一見ナシに見えるけれども実はアリ」というややっこしい世界を作り上げることではないと思う。
 そしてそのことは、例の「おもちゃ箱をひっくりかえしたような」という阿久悠自身の発言からも素直に理解されるところでは無いだろうか。

 ピンク・レディーの作品の歌詞は、あからさまに夢物語的であることから却って「言葉の裏の意味」を探られがちなのではないかと思う。いづれ取り上げることになるかもしれないが、『どうにもとまらない歌謡曲』(舌津智之著、晶文社)でのピンク・レディー論など、その最たるものである(未読の方は一度覗いてみてもらいたい。おそらく目眩がすると思う)。しかし私は、ピンク・レディーが「子供向け」であったということをもっと素直に捉えて、そこに歌われている言葉を逐一文字通りに理解していってこそ、「子供向け」では全く収まらない、しかし「子供向け」でなくては全く造形不可能だった、ピンク・レディーの唯一無二の魅力が味わえるのだと考えている。

 とは言いつつ、実は「モンスター」だけはその点を阿久悠自身が逆手に取って利用した、「暗喩」の歌なのではないかと思っているのだけれども・・・。「お休みなさい」といったフレーズを見ても、あれはちょっと特別であるような気がする。

 まあしかし注目すべき指摘の多い本なので、PLファンには『阿久悠 神話解体 歌謡曲の日本語』、一読をお薦めしたい。ちなみに表紙カバーの少女は著者の姪御さんだそうである。

2.
 折しも、淡路島で阿久氏を偲ぶ記念碑が完成したそうである。
 インターネットのニュースに「一般市民ら約7千人が「あの鐘を~」を大合唱した」とあるが、私はこの歌を大声で歌ったらきっと泣いてしまうと思う。いつも泣かずに歌える和田アキ子を凄いと思うくらいなのだ。
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# by jusan13ri-glasses | 2010-03-22 23:23